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古典のすすめ・源氏物語

2006.07.05(23:40)
語学の話が脱線して、「源氏物語」について書いてたら長くなったので別記事にしました。

「源氏物語」といえば、最古の女流文学としてあまりにも有名で、とりあえず古文の問題文の出典率がおそらくナンバーワンと思われる名作です。

エッセイである「枕草子」と並んで評されることも多く、この両者はそれぞれ好き嫌いが分かれる作品でもあります。

うちのママンも「源氏は男女関係がドロドロしてていやだけど、枕草紙は好き」派です。

しのぶんはどっちも面白いんですが、特に源氏は、なんというかぶっちゃけ「同人誌」だよね、という感じで長くて登場人物が多い分、色々ツッコミどころもあってより張り切って読んでしまいます。 真面目な授業や受験には絶対出されないであろう箇所も多いし、マザコンでロリコン、という日本男性にありがちな特性を既に平安時代のヒーローが体現してるところとか、あれ?ここってホモ展開じゃ?って場所も割と多いし、宮中のサロンでの女房たちが、ハラハラドキドキ萌え萌えしながら読んでいた「ハーレクイン」かはたまた同人誌か、という印象です。

戦前・戦時中はけしからん文学だと言われていたのも仕方がないというか。

玉蔓への光源氏のねちっこいアプローチなんか、これなんてレディコミ?って感じで中年のいやらしさ爆裂ですよ。

かと思うと、藤壺との不義のシーンはさらっと一文くらいで流されちゃったりして、原文を読むとあれこれ見えてきて面白いんです。
で、目下原文であれこれの文庫を読み比べているしのぶんです。


角川文庫(ビギナーズ・クラシックシリーズ)は、装丁がキレイ(紙の質感もいい)ですが、原文のあとに現代語訳が入っていて、かえって気が散る(ついついパラパラ見比べてしまう)ので、注しかない岩波文庫の方が、洋書を読む感覚で、多少強引にでもそのまま原文を読み進めるのには向いてます。「源氏」は文の解釈が違う場合があるので、あえて各文庫を読み比べるのも一興です。

※角川文庫(ビギナーズ・クラシックシリーズ)は、初心者向けの解説もついてます。


古典=なんか難しそう、というイメージで読まないのはあまりにもったいない!という感じなので、下のどれでもいいので、一度は読んでアヤシイ変な主人公にツッコミを入れて見てください。



【おすすめの読み進め方】

文法学習が途上であれば、まずは漫画から。
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5 大学受験に役立ちました!
5 古典がすきになった!!
5 いつまでも色褪せない最高傑作☆


源氏物語は出てくる人が多いので、まずは漫画でだいたい把握してから読むと理解が早いです。でも大和和紀は顔のかきわけが出来ないため、紫の上も明石の上もおんなじような顔になってるYO!まあモトモト原作そのものが、桐壺=藤壺≒紫の上、という似た女性が登場するわけなんですけどね。
紫の上と明石の上が実際に対面するシーンになってはじめて、顔の造作がはっきり区別して描かれてたような印象がありマス。

次に、平易な現代文でまとめられた田辺聖子(「新源氏物語 (上)」「新源氏物語 (中)」「新源氏物語 (下)
」)のややくだけたものに入り、

新源氏物語 (上)
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新源氏物語 (中)
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4 とっても親しみやすい源氏物語☆


新源氏物語 (下)
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5 源氏の君の心の葛藤


本当は古典文法の問題集や副読本での文法マスターをした方がいいし
(日栄社の文法書や問題集がオススメ!)、結構面白いのですが、

社会人で面倒な方は上記はすっとばして角川のビギナーズ・クラシックスをどうぞ。
ビギナーズ・クラシックス 源氏物語
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3 源氏物語の全体像を掴むなら
3 純大衆向け
5 ビギナーのための


結構ぶつ切りされていて欲求不満になった、ある程度文法マスターできてる方なら迷わず岩波文庫版をオススメします。
源氏物語〈1〉
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紫式部 山岸 徳平
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3 うーん
5 日本のこころ

格調高い表紙と、なんというかアカデミックな注釈がたまらんです。

原文は無理、という方は橋本治や、有名な円地源氏、谷崎源氏をどうぞ。
しのぶんは円地文子を途中まで読んだことがありますが、橋本治版もなかなか評判が良いようです。いずれにしても、結構冊数があるので、夏休みなんかにまとめて取り組むのも楽しいかと。谷崎の方は高校時代にたしか1巻で挫折した記憶が。

円地文子の源氏物語 (巻1)
円地 文子
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5 最高の源氏物語「入門書」


潤一郎訳源氏物語 (巻1)
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5 平安時代の空気が息づいている
5 おすすめ!



窯変 源氏物語〈1〉
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橋本 治
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5 昇華、そして供養。
4 ひかる、わたくし
5 橋本治さんの力を見せつけられました。


どれもやっぱりやだ・・・という方は、せめてどのくらい光君がヘンな奴なのかを↓の本で見てみてくださいね。
これ最初に読み始めたとき、「そうそうそうそう!!そうなんだよね!」と激しく頷きながらページをめくってしまった覚えがあります。
やっぱりホモのシーンだよね、あれは!っていうのもちゃんと出ています。
源氏の男はみんなサイテー
大塚 ひかり
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5 痛快!


着物が好きなしのぶんは、こんな本も読んで結構楽しめました。
作家の近藤富枝氏は、王朝継ぎ紙の研究家でもあります。TVでも拝見します。
王朝継ぎ紙というのもまた、世界に類のないすばらしい世界です。
※7/6追記 王朝継ぎ紙の詳細はぐぐって観ていただくとして、とりあえず、下の本の表紙がそのデザインになってます↓。
服装で楽しむ源氏物語
近藤 富枝
PHP研究所 (2002/05)
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おすすめ度の平均: 5
5 平安時代にタイムスリップ


平安の雅な美意識に触れるのもなかなかいいものです。

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コメント
【こんばんは。】
しのぶんさんの記事は本当にわかりやすくて、良い刺激をいただけます。それにとても薦め上手ですよね。凄いなあ。つい読みたくなりますもん。

そんな私は枕草子派です(汗)
男と女のベタベタなんて汚い!!(笑)と中学生だった私は思ってました。そういう恥じらいある乙女だった時代もあるんですよう(´∀` )

ちなみに私も「古典は原文で読んだ方が面白いと思う」派です。自分で想像する余地を残しておいた方が、断然楽しいです。円地版田辺版を読んで結論。

一つ前の記事にあった、見て読んで聞いて…というところに深く共感しました。あと10代の頃の気持ちとか。
小学生中学生の頃は、日本書紀や古事記から栄華物語や大鏡読み漁り、和歌集を覚えたりと可愛くないガキんちょでした。独学で漢文や古文を勉強して、原文が読める自分ってカッコイイ!と思ってました(笑)
その気持ちは今もどこかに残ってます。

おっと話がずれてしまいました。
しのぶんさんの記事を拝読して、楽しかった10代を思い出し(苦笑)、また古文をやり直そうかなぁなんて。1日10分でも…。
【2006/07/06 00:23】 | tanizaki #- | [edit]
【tanizakiさま】
コメントありがとうございます★
わーい、古文の話に反応があるのは実はとっても嬉しいデス!

>しのぶんさんの記事は本当にわかりやすくて、良い刺激をいただけます。それにとても薦め上手ですよね。凄いなあ。つい読みたくなりますもん。

いやはや過分なお褒めの言葉をありがとうございます。
普段から「これはイイ!」と思うと、ついつい周りにも知ってもらいたがる方なので(そのせいでネオロマ中毒者や、ギャルゲーマーが数人生まれてしまった)、なにかアンテナに引っかかるものがあればついでに見てね★という感覚で書いてますので、そういっていただけると嬉しいデス♪

>そんな私は枕草子派です(汗)
>男と女のベタベタなんて汚い!!(笑)と中学生だった私は思ってました。そういう恥じらいある乙女だった時代もあるんですよう(´∀` )

いやはや、わかります~
しのぶんもまさか人様の見る文章に「エロ」だとか「SM」だとかを堂々と書く大人になるとは夢にも思わないオトメだった頃がありマシタ・・・(遠い目)

なんか、ジェンダーとかで色々とんがってた時期があるんですが、当時は圧倒的に平安時代の男女関係やら社会構造やらにまず憤って、ツッコむ余裕がなかったかと。
今でも真面目に自分の中のテーマではありますが、なんというか肩の力が抜けてきてより客観的になり、つっこみでお笑いに昇華しちゃってますね~。
なんか最近なんでも笑って許しちゃういい加減な自分がいますよ。でも楽ですよ。

>ちなみに私も「古典は原文で読んだ方が面白いと思う」派です。自分で想像する余地を残しておいた方が、断然楽しいです。円地版田辺版を読んで結論。

なんというか、間や、原文そのものの語り口、というものがまず違いますよね。
実際には声に出さないけれども、音読するように読むと、言葉そのものの響きが美しくて気持ちがよくなります。
時代が下って「平家物語」になると、こちらは和漢混淆文でちょっと固いんですが、それはそれで音読するとものすごくカッコいいんですよね★

心理描写や動作、風景などは、原文ならではのtanizakiさんのおっしゃる「自分で想像する余地」のある独特の広がりがありますよね。

>一つ前の記事にあった、見て読んで聞いて…というところに深く共感しました。あと10代の頃の気持ちとか。
>小学生中学生の頃は、日本書紀や古事記から栄華物語や大鏡読み漁り、和歌集を覚えたりと可愛くないガキんちょでした。独学で漢文や古文を勉強して、原文が読める自分ってカッコイイ!と思ってました(笑)
>その気持ちは今もどこかに残ってます。

小中学生の頃に読み漁るとはすごいですね~!古事記は最初の神の系譜が??という感じで面白いところだけを拾い読みしてました(笑)
和歌は百人一首から入り一生懸命覚えたりしてましたが、和漢朗詠集、玉葉和歌集が好きだ!となったのは高校時代です。
中学時代まではなぜだか(多分明治以来の実家の伝統のためか?)欧米志向が強くて、こんなに日本文化に興味を持つようになるとは思っていませんでした。

>しのぶんさんの記事を拝読して、楽しかった10代を思い出し(苦笑)、また古文をやり直そうかなぁなんて。1日10分でも…。

古文仲間ができて嬉しいです~。趣味なので、気が向いたときにちょこっと触れるだけでも気分が変わってきますよね。研究とか仕事だとやっぱり純粋に楽しむ、というのはなかなか難しいと思うんですよ。なので、根気のないライトオタクな私は、気楽でいい加減なアマチュア道まっしぐらデス。人生楽しんだ者勝ちっす★
私も間が開くと、語学と一緒で、結構古文は文法や単語を忘れていることに気がつくんですよ。それで時々読むようにしています。

どうしても意味不明・・・な文も出てきますが、解説読むとその部分については解釈が分かれて議論になっている、とあったりすることもありますよね。
当然そんなあやふやなところは受験では出てこないところでして、原文を通しで読むとそういう発見も多いのが面白いです。

なにか、面白いオススメなどありましたら教えてくださいね~。
ではでは
【2006/07/06 22:04】 | しのぶん #VWFaYlLU | [edit]
【】
しのぶんさん、こんにちは!
ためになる記事TBありがとうございました。
しっかり拝見させていただきました~。
源氏の原文は「古典文法」を勉強していても難解、と聞いたことがあるので、私ははなから現代語訳をめざしているというか…^^;
ていうか、きみ、古典文法理解しているの?というつっこみももちろん可でございますが(汗)
千年紀ということで今年読まないともう読まない気がするのでなんとか読みたいと思います♪
【2008/02/17 18:04】 | はな #- | [edit]
【はなさま】
はなさんこんばんは~。
ちょっとでも参考になれば幸いなのです~☆
個人的には、「源氏」は古典文法マスターしてると、わりと基本に忠実な古文なので、読みやすい印象があります。江戸時代のもののほうが読みにくいデス・・(^^;)

確かにたまによくわからないところが出てきますが、そういうところは学者の間でももめてるところだったりします。

つっこみながら読むと楽しいと思いますよ!
【2008/02/17 21:15】 | しのぶん #VWFaYlLU | [edit]
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