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「ナポリ・宮廷と美 カポディモンテ美術館展 ルネサンスからバロックまで」

2010.10.29(00:34)
[10/30深夜にUPしました]
なんとか毎日更新できています。
書いてるうちに遅くなって日付は変わっていますが、まあまあいいペース。

それにしても、先週くらいに見かけたカーネルサンダースは、ハロウィンもまだだというのにサンタクロース姿になっていて、気持ちがはやってからまわってるおッさんのようでした。

いくらなんでも、もうちょっと待って!!

まだ冬物出し切っていないのに!!

そういや夏物まだクリーニング出してなかった!!
だって10月にも上着はおった下に、まだ着てるものがあったし!!

無駄に月日が早く流れるのを感じさせないでいただきたいものです。

誰ですか?!もう来年の手帳を準備している人は!

年末が来る前に大掃除しなくちゃ。


■「ナポリ・宮廷と美 カポディモンテ美術館展 ルネサンスからバロックまで
国立西洋美術館


※東京ではとっくの昔に開催終了です、すみません・・・。

※ただし、京都文化博物館では~12月5日(日)まで開催中です!
京都文化博物館公式ページ

【展覧会概要】

ナポリの丘の上に建つ、国立カポディモンテ美術館(カポディモンテとは「山の上」の意)は、16世紀にファルネーゼ家が収集した作品をを中心に所蔵しています。

今回の展覧会では、ファルネーゼコレクションのルネサンス~バロック美術とあわせて、17世紀にナポリを統治したブルボン家が収集したナポリのバロック作品を合計で約80点展示します。




会期終了間際に行ってきました。
平日を狙ったため、それほど混雑してない状況で落ち着いて鑑賞できてよかったです。

印象としては作品点数も少なめで、ルネサンス~バロックの典型的な作品がならんだものすごく正統派な絵画が並んでいたという感じで、そういう意味ではイマイチ面白味にかける部分もなきにしもあらずという気がしました。

ただ、やはり名品があって非常にまっとうに西洋絵画を鑑賞した、という満足感があります。

■Ⅰ イタリアのルネサンス・バロック美術

201010c00.jpg
パルミジャニーノ「貴婦人の肖像(アンテア)」

「ガレアッツォ・サンヴィターレ」
のタイトルもつくことがあります。

この絵を見るためだけと言ってもいいくらい、とにかくこのために行ってきました! 小学生くらいのときに西洋美術館でこの絵の絵葉書を買って「なんて美しい人だろう」うっとりしていたのですが、「いつ行っても実物がないよ?!」と思っていました。

それもそのはず、上野には所蔵してないからなんですね(^^;
今回、本物を観られるということでようやく○○年の気持ちをぶつけに行ってまいりました。


パルミジャニーノといえば「首の長い聖母」のようにみょーんと縦長になってるアレなイメージのマニエリスム絵画で有名ですが、この絵は違いますね。

それでも細かく観ると身体の傾け方あたりにマニエリスムが入ってるんですが、ほとんど気にならない純粋に美しい婦人の絵として受け止めることができます。

子供の頃、はじめはペットを肩に乗せてるのかと思っていて途中で「アレ?これ毛皮じゃね?」と気づき顔をリアルに残す加工っていやだなあと感じた思い出があります。

今回は至近距離で黒テン毛皮を確認できました。

牙がちゃんと出ていてあんまり可愛くない顔のテンと、それをつないだ鎖を持っているところが確認できました。手袋が結構ごつい。

アンテア、意外とハードなファッション。

この目がやはりキリッとしていていいですね。

あと、意外にも左胸が、身体をおさえている左腕で圧迫されて盛り上がっています。

左手による寄せてあげる効果でできた谷間がセクシー!!ぎゅっ、って感じです。

思ったより盛り上がってる胸を見て、盛り上がる我々。<なにを見てるんだ

首飾りの鎖にちょっとひっかけた指がなんとなく蟲惑的。

凛とした高貴な女性像と今までとらえていたのですが、思っていた以上にセクシーでした。

子供の私は意外とこの色気を見抜いて反応していたのかもしれませんね(^^;



201010c01.jpg
ジョルジョ・ヴァザーリ「キリストの復活」

この名画を見た瞬間、友人と私は普通に吹いた!!

だってこのキリスト、なんか「やあ、どうもどうも~」って感じでやたら陽気に登場したスターかなにかみたいに見えるんだもの!!

なんかバラエティ番組のホンワカホンワカ♪みたいなミュージックにのって足取り軽やかに舞台の上に出てきたみたいなんだもの!!

下に倒れている兵士たちですら、なにかずっこけてセットが大崩壊してコント終了、みたいなシーンに見えてしまって仕方ない。


祝福を与える手のポーズが「ちーす」と言ってるように見えてしまう。



ただのお調子者に見えるというのは、鑑賞者たる我々にやはり問題があるのだろう。

「そこ、踏んでる踏んでる!!」みたいなつっこみをしたくなる絵でした。


ときどきあるんだけど、手前の倒れた兵士とか、ローマの兵士のスケスケ鎧ってなんなんだろうなあ。

材質が一体なんなのかよくわからないシースルー&ピタな鎧を着てる表現をよくされますよね。

写実とは思えないし、独特の西洋絵画のお作法なんだと思うのですが、もしかしてサービスのつもりなのだろうか。

こんなはっちゃけた絵を描いてるヴァザーリですが、実は美術史家としての偉大な側面もあるのでおわびのつもりに紹介しておきます。

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ルネサンス絵画について勉強するならこれは避けては通れないという史料です。
興味のある方はドゾー。

なお、国立西洋美術館の常設展で彼の作品「ゲッセマネの祈り」を観ることが出来ます。このキリストもなんかちょっとかわいい感じなんですよね・・・。

ヴァザーリってなんかラテン気質な人だったんじゃないかなと勝手に推測。



コレッジョ「聖アントニウス」は暗い背景にかすかになにか描かれているようにも見えたのですが(なんかライオンみたいのがいるようないないような)、判別できず。


201010c02.jpg
エル・グレコ「燃え木でロウソクを灯す少年」

まだひょろ長くなってない頃のエル・グレコの作品。
ラ・トゥール?と思ってしまいそうな、蝋燭でてらされた人物の顔の明暗が印象的。
生き生きとしてるので、好きな作品です。

201010c04.jpg
ガローファロ「聖セバスティアヌス」

聖セバスティアヌスを画題にした絵ってどことなく歪んだ淫靡さがあるような気がしてならない。
これだけあちこちに矢がささって瀕死な青年ですが、オチとしては奇跡によって命をとりとめるという内容なのです。

それにしてもナイスフォロー、布!!


アンニーバレ・カラッチ「リナルドとアルミーダ」は、いちゃつく男女をおもいっきりおっさんたちが覗いてる絵。

思わず「志村ー!!じゃなかった、リナルド、後ろ後ろ!!」といいたくなる。

魔法にかけてリナルドをとりこにするアルミーダは実は敵同士、という間柄。



201010c03.jpg
グイド・レーニ「アタランテとヒッポメネス」

ナイスフォロー、布その2!!

つか、物理法則にそむきまくった無理のある布で偶然隠してるという絵の多いこと。

なんとなく「ここ笑うところ?」と一瞬思ってしまう。

男女の裸体デッサンに最近慣れてしまったために、隠すことになんだか違和感がある管理人なのでした。

裸体のタブーは当時やはり根強くて、芸術家は苦労したのですね。ひょっとしたら今もそうかも?



男嫌いのアタランテは俊足の乙女。

求婚する男子には自分と勝負することを望み、負けたらコローす!というなんだかトゥーランドットのような怖い条件をつきつけるのです。


ヒッポメネスは勝負に挑み、勝つために黄金のリンゴを投げて彼女の注意をそらすという、女の物欲を利用した作戦に出るのでした。

まんまと女が黄金に目がくらんだところで、ちょっと卑怯な男がスタコラサッサとかけぬけるシーンです。

アタランテ、ものすごい足腰丈夫そうで、確かにこれは足が速いかもと思わせます。

二人とも手足長いです。

本気で勝負するなら空気抵抗ありまくりなこの布は二人ともはずしちゃどうだろうか。





ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「マグダラのマリア」は、有名な絵ですね。
ややがっしりした顎と、虚空を見つめるおおげさな表現がいかにもこの時代の絵という感じですね。



スケドーニ「キューピッド」はなんかスレてる小生意気な感じなんですが、憎めないキャラクターでした。


アンニーバレ・カラッチ「聖エウスタキウスの幻視」
シカを見てなにをそんなに驚いてるのかな?と思ったらシカの角に磔刑のキリストを発見するというよく観ないとよくわからない絵。




ジョヴァンニ・ランフランコ「聖母子とエジプトの聖マリア、アンティオキアの聖マルガリタ」まさかの老女セミヌード。 

いや、この老女は淫蕩の生活から修行と苦難を経て、聖マリアに告ぐ第二の聖人といわれるまでになったエジプトの聖マリアなのですが。

砂漠で修行した裸の姿で描かれます。

それだけではあんまりと思ったのか、若い乙女であるアンティオキアの聖マルガリタが胸をチラリズム。


見えてるよ!と喜ぶ我々。中学生男子ですか。

聖母マリアも美しく描かれています。




小箱や聖杯など細かい細工をほどこした美術品もじっくり鑑賞できました。


■Ⅱ 素描
色々ありましたが、かなり長いことたったせいかあんまり印象が残っていません(^^;
コンテとかがちゃんと残っているのに感心したりして。
当時は定着剤とか使ったのでしょうか。


■Ⅲ ナポリのバロック絵画
ユディット、聖アガタ
などの血の匂いのするエグい絵画が結構ありました。

フランチェスコ・グアリーノ「聖アガタ」は切られた乳房を(と書いててフラッとしかけてるチキンな管理人です)布で隠しながら、なんだか官能的なまなざしでこちらを見つめるのです。

魅力的な絵なんですが、やっぱ血がにじんでて怖い!!


マッシモ・スタンツィオーネ「聖アガタの殉教」も、「これアガタの胸かきたかっただけだろ?」というくらい白いアガタの肌が美しい絵です。
でも切られちゃうから!怖いから!!

コレを観た友人が「アガタ、胸小さいよね。君の仲間じゃないか」と言って挑発してきましたが、残念!!

ふふふ、甘いな。

・・・もっと小さいよ!!(涙)

カラッチョロ「カルヴァリオの丘への道行き」は、十字架を背負ってゴルゴダの丘へ向かうキリストを苦しげに見つめるマリアとヨハネ。
ヨハネが女性的な美青年なので、ほとんどマグダラのマリアに見える。

ここではマリアは宗教画によくある聖母として永遠の少女のような若々しい美化された姿ではなく、初老の息子を殺される母としてのリアルな姿で描かれています。
人間ドラマが感じられる絵です。
 
ベルナルド・カヴァッリーノ「歌手」もいい流し目を送ってくれてます。


ストーメル「エマオの晩餐」
これってなんのシーンだったっけとその場で図録の解説を確認。

二人の弟子がエマオに向かう途中で復活したイエス出会いつつも、気付かぬまま一緒に夕食をとり、途中でパンを分け祝福してやっとイエスに気付くという場面を描いたもの。

弟子、うっかりすぎ!!

多分イエスはイライラしてた!

「パン与えてやっとかよ!!」って思ってたよ!


きっとそれまでにイエスっぽい色々な口癖とかリアクションとか一生懸命やってたはずなのに、スルーされまくってたはず。

リオーネ「トルコ人とキリスト教徒の戦い」
当然なのかもしれないけど、トルコ人がボロ負け中。三日月マークとターバンでそれとわかる。




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コメント
【こんばんは~♪】
しのぶんさん、お邪魔します♪
初っ端のサンタクロース姿のカーネルサンダースの話から爆笑だったんですけど、
この崇高な古典芸術に対しての飾り気のない感想に、同感するやら吹き出すやら☆

不自然な「ナイスフォロー、布!!」って、
もしかして実は後から描き足したとかってコトはないんでしょうか?

しのぶんさんの解説で深夜版『美の巨人たち』とかやったら、
すっごく人気が出ると思うことしきり(^ー^* )
【2010/10/30 23:38】 | ハトはは #HuBhO90w | [edit]
【ハトははさま】
わー、ハトははさん、こんばんは~。
台風行っちゃってほっとしましたね♪

> 初っ端のサンタクロース姿のカーネルサンダースの話から爆笑だったんですけど、
> この崇高な古典芸術に対しての飾り気のない感想に、同感するやら吹き出すやら☆

本来美術関連記事や勉強記事は極力真面目に書いていたつもりなんですが、
ブログバレしたあたりからだんだんどうでもよくなって垣根がなくなって全体的にフザケた性格が滲み出ております・・・(^^;

でも、やっぱりサンタは早すぎだと思います!


> 不自然な「ナイスフォロー、布!!」って、
> もしかして実は後から描き足したとかってコトはないんでしょうか?

うーん、図録を買ってなくて現地で読んだのとプレートの解説だけが情報源なんですが、
書き足したという説明はなかったような気がします。
ミケランジェロの「天地創造」とかは腰布を描き足されたことで有名ですよね。

この2つの絵は結構布が大きく画面を占めていて、色の対比などもはっきり考えているような印象があるので
最初から描いたのかな?と思います。

> しのぶんさんの解説で深夜版『美の巨人たち』とかやったら、
> すっごく人気が出ると思うことしきり(^ー^* )

ありがとうございます。
でも、多分それ以上に真面目な美術ファンからは苦情が殺到な気がしますー(^^;

まあ、ただ実際観に行って正統派な絵ほど実はツッコミどころが多い気がします。
大体友人と行くと基本的には一人で鑑賞はするのですが、ときどきお互いに感想をささやく場合は
非常におバカなことを言ってることが多いですね。(なのでこっそりとしか言えない・・・)

内容はともかく「このとき自分はこう思った」というのを正直にメモってあとで思い出す手がかりにしようと
思うのですが、過去記事を読み直すとたいてい「こんなアホな感想を持ったんだなあ」としみじみします。

それもまた自分なので受け止めるようにするのです(^^)
【2010/10/31 00:38】 | しのぶん #VWFaYlLU | [edit]
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