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国立劇場10月歌舞伎公演 「天保遊侠録(一幕二場)」 「将軍江戸を去る(二幕四場)」

2010.10.27(23:55)
この秋一番の冷え込みを記録した本日、皆様体調いかがでしょうか。
秋というより冬ですね。

秋といえば、おさつスナックの秋
大量に購入して冬篭りの準備を始めた管理人です。

冬の準備、服とか靴とか色々やることあるのにこの始末。

1年ぶりのやや粉っぽいジャンキーな味を楽しみつつ「夕飯の後だからちょっとだけ・・・」と思いながら気づくと1袋完食ですよ。
いくら運動しているとはいえこれが続くと確実にヤバい気がしますよ。

まあ、それはさておきリアルタイム更新が奇跡的にできているのでこの波にのって一気にレビューしますよ。

久しぶりに歌舞伎を観に行ってきました。


■国立劇場10月歌舞伎公演
「天保遊侠録(一幕二場)」
「将軍江戸を去る(二幕四場)」(大劇場)


国立劇場公式ページ

201010kabuki.jpg



幕末を舞台にしたこの2作品は、昭和はじめに初演された新しい歌舞伎です。
今までは古典を見ることが多かったので「どうかな?」と思っていたのですが、存外面白かったです。

同行した友人は実は歌舞伎初体験

本来なら「義経千本桜」などの王道を観ることができたら、衣装・音楽・舞台装置・アクションなどかなりの要素で歌舞伎を堪能できるのでよかったのでしょうが、今回はかなり違った内容の新歌舞伎。

私もほとんど内容を知りません。

義太夫などの音楽もなし、アクションも少なめ、華やかなお姫様は登場しない、物の怪も出ない、など全体的に地味目な舞台だったのですが、友人は面白かったと言ってたので一安心です。

イヤホンガイドでしっかり解説がわかったり、台詞も内容もわかりやすいかったりしたのがよかったようです。

あと、幕末の歴史を知っているので面白かったということもあるかもしれません。

知らない演目でもどんどんチャレンジすると、色々発見がありますね。

古典でないせいか、かえって今風の時事ネタアドリブは一切入れずにきっちりと真面目に演じてくれていました。


■「天保遊侠録(一幕二場)」


真山青果=作
真山美保=演出
織田紘二=演出


第一場 向島料理茶屋
第二場 同 囲い外




勝海舟の父親の勝小吉(中村吉右衛門)が主人公。

無役の直参である小吉は、自慢の息子・麟太郎(のちの海舟)の将来のためになんとか地位をあげようと上役たちを料理茶屋で接待し、いわゆる根回し工作をすることにしました。
甥の庄之助(市川染五郎)にも手伝わせるのですが、旗本たちにさんざんいじめられて、元来がきっぷの良い江戸ッ子の小吉は怒り、旗本たちに啖呵をきって出世の機会を棒にふる、というストーリーです。


当時の旗本たちへの賄賂横行、弱いものいじめなど、幕府衰退を示唆する時代背景をよみとることができます。

そんな堕落した旗本たちへケンカを売る小吉の台詞が、クライマックスでスカっとさせます。

昔の女で小吉にうらみのある芸者の八重次も、ヤクザな父親の息子への愛情にはほろりとさせられます。


実際にこの時代の資料を読んで「菓子は○○のものでないとだめだ」「○○のものですませただろう」などと、接待の食べ物に細かくいちゃもんをつけるというイジメがよくあったというのを知っていたので、これらのシーンはちょっとニヤリとしてしまいました。

最終的には小吉の義姉でお中臈をつとめる阿茶の局により、麟太郎は若様のお相手役として江戸城奉公に出ることになり、父子の別れの場面がラスト。

麟太郎役はまだ子役ですが、ときおり出てきて神童をすがすがしく演じていました。

ほとんど場面転換もなく、シット・コムなみの限られた空間で、アクションもそれほどなく(多少ケンカのシーンがある程度)、台詞の応酬がメインです。

小吉に対して、辛い我慢をするように諭すシーンなんかは、諭す役が橋田寿賀子もびっくりの長台詞。

このシーンがあるために緊張していたのか、実は前半は小吉も小吉の相手で同じく旗本を迎える側の役人たちも、なんか台詞をかみまくってました。

全体的になんかみんな変にぎくしゃくしてるような印象でしたが、あとから長台詞のシーンがあったので、このせいなのかな?と気づいたりして。
実際は違うかもしれませんが。

江戸ッ子の会話でべらんめいなのはいいのですが、小吉も他の人も台詞の合間に「あー」とか「えー」「うー」が異常に多すぎて、ちょっと台詞のテンポが遅くてリズムが悪く、気になりました。
なぜか、数人全員がその状態でした。

後で演じた「将軍江戸を去る」ではテキパキしていたので、多少の役作りもあるかもしれませんが、この演目でも後半はスラスラ話していたので、この時点ではなにかしら問題があったのではないかと推測します。

でも、呼ばれた芸者で、小吉に昔捨てられた八重次が登場したあたりで、かなりガラッと流れが変わったように感じました。

長台詞の緊張のシーンが終わったからかもしれないですがw

八重次が生き生きと怒ったり、小吉が平謝りしたり、コミカルなシーンと麟太郎への愛情を切々と語るしんみりしたシーンがうまくテンポを作って、舞台全体がスムーズに動き始めた感じです。

庄之助の3枚目な部分もうまく出ててよかったですね。

旗本を糾弾するシーンはよくぞ言った!という爽快さで、気持ちよく掛け声がかかっていました。

麟太郎が父親の我慢できない気質を慮り、自分が奉公に出ると語るところもよかったです。

うなだれる小吉がいとおしいですね。

小吉の憎めないまっすぐなキャラが魅力的な演目でした。

面白かったです。




■「将軍江戸を去る(二幕四場)」
第一幕     江戸薩摩屋敷
第二幕 第一場 上野の彰義隊
    第二場 同 大慈院
    第三場 千住の大橋


第一幕は江戸城総攻め前日の、西郷吉之助=隆盛(中村歌昇)勝麟太郎=海舟(中村歌六)の歴史を動かす会談がメイン。

中村半次郎、村田新八も言い争ったりして登場。

このあたり、銀魂ファンは注目するといい。


先ほどよりもさらにアクションがほとんどない第一幕は、渋すぎるおっさんたちの会話。
正直一瞬うとうとっとしてしまったのですが、語ってる内容はなかなか胸を打たれる言葉が多く、途中でちゃんと持ちなおしましたよ。

西郷どんのメタボっぷり、薩摩言葉でとつとつと語る江戸に暮らす人々への思いなどから、彼のスケールの大きい人となりをうまく表現していると思いマシた。あ、いや、メタボは余計か。


涙を流しながら平和解決を決意できたことを勝に感謝する西郷どん。

この場はほとんど西郷どんの台詞です。この台詞もかなり長い!!


勝も目頭をおさえます。

すばらしい歴史的瞬間と、男同士の信念&友情を感じさせるイイ話なのです。



第二幕は、上野の彰義隊と山岡鉄五郎=鉄舟(中村染五郎)のやりとり。ちょっぴりアクションあり。

染五郎は全体的に今回の舞台を通してかなりフレッシュな感じでした。

その後うつうつと過ごす慶喜(中村吉右衛門)のもとへ行った山岡は、命を捨てる覚悟で思い切った諫言「本物の勤王とはなにか」を行います。

その内容に心打たれた慶喜は、江戸城を去ることを受け入れるのでした。

不本意な将軍職への無念を語るシーンは、やはり慶喜についての事情を知る歴史ファンならうむうむと思わせられるところであります。


ラストの千住大橋での山岡や江戸の民たちと、慶喜の別れ。
当時、千住大橋から向こうはもう江戸じゃなかったんですよね。

早朝橋を渡り水戸へ向かう慶喜は「江戸の地よ、江戸の人よさらば」と去ります。

実際はこんなんじゃなかったかもしれませんが、さびしい慶喜の姿が胸打たれるシーンです。



2つの演目をちょうど時代順に上演しているので、なんだか幕末の状況がすごくわかりやすく伝わってきて良い構成だったなと感じました。

子供だった勝海舟が無血開城の立役者の一人として活躍するまで成長した(ほとんど無言だったけども!)という時の流れが見ていて面白いですね。

イヤホンガイドで、江戸城奉公した後、結局若様が早死にしたためにしばらく出世の道が閉ざされてしまった勝海舟の人生について解説がありました。

色々あってここまできた、ということで。

美術館のイヤホンガイドはちょっとだるいのでほとんど利用しない(混雑の原因になるし)のですが、国立劇場のイヤホンガイドはためになる情報が得られるのでできるだけ利用するようにしています。

緞帳の解説まであって、休憩時間も楽しめますよ。



久しぶりに歌舞伎見たけど、やっぱり楽しい!

あと国立劇場は中も面白いし、今回は奮発して一番良い席にしましたが、安い席でもきちんと花道が見えるのが素晴らしいです。
はずれの席がないので、安心できますね。



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コメント
【天地がひっくり返った時】
しのぶんさん、こんばんは♪
「アリエッティ」の後に歌舞伎の記事とは、しのぶんさんらしいですね^^

歌舞伎って幕末の頃の演目もあるんですね。
しのぶんさんのレビューを読むと行ってみたくなりますが、
やっぱりちょっとハードルが高いかなぁ^^;
【2010/10/28 22:57】 | ハトはは #HuBhO90w | [edit]
【ハトははさま】
ハトははさん、こんばんはです♪

> 「アリエッティ」の後に歌舞伎の記事とは、しのぶんさんらしいですね^^

相変わらず脈絡ないですね(^^;
色々ためてるものをアウトプット中です。
アレコレ無節操にかじっている分、アウトプットしないとそのとき感じたこおちゃ覚えたことを綺麗に忘れてしまうことに気づいたので、なによりも自分のためにブログ更新なのです。

> 歌舞伎って幕末の頃の演目もあるんですね。

私も今回はじめて見ました。
青果という人のつくった歌舞伎は青果劇と言われて、派手な演出のない、おとこっぽい骨太な歌舞伎のようです。
スーパー歌舞伎などの新作歌舞伎も見たことがないので、そのうち見に行って見ようかなとも思ったり。
この間はゾンビが出てくる歌舞伎、なんてのもありましたね(^^;

> しのぶんさんのレビューを読むと行ってみたくなりますが、
> やっぱりちょっとハードルが高いかなぁ^^;

チケットが高いというのもネックですよね。
歌舞伎座は席がすぐ売り切れるので難しかったのですが、国立劇場は比較的購入しやすいです。
あと、安い席でも見やすいので国立劇場がかなりおすすめです。
歌舞伎座は一幕見席が安くてたまに観にいったのですが、決して見やすい席ではないので初めてならおすすめできませんし。今改装中ですが、新しくなったらもっと見やすくなるとイイナと思います。
【2010/10/29 21:22】 | しのぶん #VWFaYlLU | [edit]
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