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「開館記念展Ⅰ マネとモダン・パリ」展

2010.09.10(00:23)
[7/6に書きかけて放置⇒7/23に続き書いてさらに放置⇒9/11深夜にやっとこさアップしました][9/12画像追加]
やっとこさ、行ってまいりました。

三菱一号館美術館およびその周辺。
ずーっと工事していたので、ようやく完成してオシャレなブリックスクエア(レンガ作りの建物にちなんでいる名称と推測)が出来たのを見ることができて感無量です。

中庭に緑と水がある、素敵な空間になっているのが嬉しいですね。


確かにほとんど修復なので、見た目もやや真新しい感は否めませんが、それでも形だけでも近代建築を再現してくれるだけでありがたいです。

外国に行ったら本物の100~200年以上前の建物がゴロゴロしていて、全くありがたみがないですが、やはり東京では貴重です。

今年は周辺の美術館にも印象派の大作がかなり大量に来ているので、印象派ファンには忙しい日々ではないでしょうか。

管理人としては「三菱一号館美術館の建物を見たい」&「カフェ1894に行きたい」という動機があったので、この展覧会を優先したのでした。



■久しぶりの美術館

最近、ジム通いにはまっているせいか、美術館通い中毒からジム通い中毒にシフトしている気配があります。
どっちもインドアで意外と体力使うあたりは同じなんですが、多分方向性真逆ですね。

同じ通うにしても違う点は「行かないと、もうなんか人生イヤになってしまう!」というギリギリの希求ではなく、平和に「あ、ちょっと気が向いたから行こうかな」というノリというところですね。

行った後「ふー、ようやく自分を取り戻した!」と思っていた治療をしたイメージだったのが、行った後「今日の自分はそれなりに進歩した!」というよりカジュアルな感じになっているのも違います。

前者がマイナス⇒0に戻す作業だとしたら、今の状態は0⇒プラスに行く作業で、ジムにしても美術館やその他に出かけてるにせよ、前向きな感覚ですね。

良い傾向だと思います。

そういえば、今年はぐるっとパスを買ってません。

一人で一日都内をアレコレ散歩もやってないですね。
涼しくなってきたら、たまにはまたやってみてもいいかなと思います。

【9/10の時点でまだ散歩欲求が出てません。つか、おとといくらいまで暑かったもんね!】

まだまだ東京の美術館や史跡で、行ったことのない場所がたくさんあるので!


「開館記念展Ⅰ マネとモダン・パリ」展 三菱一号館美術館ローラ・ド・ヴァランス

※7/25に終了しています UPするの遅れたら結構ギリギリだー!!というときに書きかけたのに、もう数ヶ月経ってますorz


今年は昨年に引き続き「図録をなるべく買わない」キャンペーン展開中により図録未購入で、混雑してたのでメモ取る余裕がなかったために、かなりあいまいな記憶に頼る感想記事です。

展覧会の構成は、スペイン関係の作品、交友関係にかかわる作品、パリにおけるマネとその周辺についてという形で大きく3つにわかれていました。


■Ⅰ.スペイン趣味とレアリスム:1850-60年代

スペインの闘牛や、スペイン風の女性を多く描いた作品が目立ちます。

スペイン女性が、まゆげ太くて、顔、首、足なんかがごっついんですけど・・・。

「扇を持つ女(ジャンヌ・デュヴァルの肖像)」
最初どうやって座ってるのか若干ポーズが不明で、友人と「こうなっているのではないか」と色々話しあったのですがやはりわかりにくかったです。

多分L字型のカウチに座って足を投げ出しているんですよね?

床に落ちたスカートのパニエ部分と、奥行きと、カウチのバランスがなんだか不安定で、不思議な遠近感がある作品です。

描かれている女性も若いんだかおばさんなんだかはっきりしないですし。

あんまり魅力的に描こうとしていないようにも思えます。

白いドレスですが、洗練したイメージではなく、足を投げ出してるところなどに、粗野というかよく言えば野性的なたくましさを感じます。

中欧の人からみたスペインって、情熱的・異国風・野蛮・野性的といったイメージがあると思うのですが、それを絵にこめたのかなという気がします。

パリの女性を描く雰囲気とは対極にあるような。

と思ってジャンヌ・デュヴァルについて調べてみたところ、黒人とフランス混血の女優で、独特の風貌はそのためだったのですね。
この女性の存在そのものがエキゾチックなものだったという。

友人のボードレールと同棲していた女性で、病気により足が不自由で松葉杖をついていたとのこと。
このポーズは足が悪いせいだったのでしょうか。

しかし、どちらかというと不遜にも見えるような堂々とした姿にたくましく描いているところに、マネの人物評が現れているように思いました。

そういえば、展示室にボードレールとマネの交友についてパネルや資料がありました。

友人がささっと描いたマネの肖像を見て「とりあえず、ヒゲ。そしてハゲ」を確認しました。



「ローラ・ド・ヴァランス」

ローラ・ド・ヴァランスはスペインの名バレリーナ。
しかし、これまた野性的というか生命力あふれる力強さを放っています。


「街の歌い手」
無名の歌い手の女性がかなり優美に描かれています。
描かれているのはヴィクトリーヌ・ムーランで、マネのほかの作品でも登場するこなすお気に入りのモデル。
でも「草上の昼食」や「オランピア」だともっとあごがしっかりしている感じで、この絵の彼女が一番好きです。あ、あご隠してるからか?

↓「草上の昼食」
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4 コンパクトにわかるマネの生涯と作品
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「死せる闘牛士」
これに限らず、マネは倒れてる男を描くことが多い気がする。

横長のサイズなのは、もともとの絵が上下に分断されたから。

上部には闘牛士たちが描かれている部分があったのですが、今はNYのフリック・コレクションにおさめられています。
実は上部の絵、見たことあります。
最初に「?」と違和感を感じたのですが、イヤホンガイドで分断の話が出たので納得しました。

貸し出しされないので、多分直接現地で見るしか方法がないと思いますが、どんな絵かというと、Takさまのブログの記事「マネとモダン・パリ」」で画像を確認できるのでご覧下さい。

あ、こちらにもフリック・コレクションの話が出てますね。
(そうです、フリック氏の遺言により作品は門外不出なんですよ。)


スペイン関連の絵でも、早くも、黒のきいた絵が並んでいるのが目をひきます。

本人はアカデミックなところで認められたかったらしいのですが、色も構図も全然違うお!という感じですよね。
多分反逆児というよりは天然さんだったのではないか、という意見で友人と一致。

長くなってきたので、はしょります。

■Ⅱ.親密さの中のマネ:家族と友人たち

パリ・コミューンの時代は人がたくさん死んで大変だったのね・・・というのがわかる作品や資料がずらり。
そして世界史をほとんど忘れていることに気づく我々。

パリ市民が普仏戦争終結に反対して蜂起、という一見わかりにくい情勢について世界史を復習してみた。
屈辱的な降伏をよしとせずに、パリ市民が自治政府を立ち上げたということですね。


「浜辺にて」
背中を向けた人物たちからさらに遠くの海へと視線を誘導されます。


「温室のマネ夫人」
あまり黒を多用してない(服の影というか、線のような描き方には使っていますが)ですが、マネらしさが感じられるのは、他の人物画同様「顔」に焦点がいくように描かれているところ。

マネの絵は、服などはかなり大雑把に描いている一方で顔は精密で、そこにカメラのピントを合わせているようになっているのが特徴ですよね。

特に、周辺に黒を使うことでよけいに顔を浮き上がらせて、スポットライトが当たっているような効果を狙っているというか。

複数の人物がいる場合もきちんとカメラが中心にとらえている人がわかるようになっています。

自然とそこへ視線誘導させるテクがすごいと思います。

手とか、動きも注目させたいところがはっきりしていて、万遍なくみっちり描きこむ伝統的なアカデミック絵画と真逆。

浮世絵に影響されたというのもよくわかります。
模倣と言うよりは、構図の面白さ、視点の切りとり方についての浮世絵の感覚が、もともと持っていたマネの視点に近かったので「これだ!」と思ったのではないでしょうか。

なんといってもやはり一番面白かったのがベルト・モリゾを描いたシリーズですね。

今回のポスターにもなっていた「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」。↓の絵。
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すみれドコー?!と思うくらいにかすかに描かれています。
胸元ですね。

ほとんど黒で粗く描かれている服・帽子にはさまれて、陰影をつけた顔がパッと浮かんでます。
顔もそれほど精密というわけではない描き方ですが、それでも左からの光線にうきあがる表情がやはり目をひきます。
影になっている中から彼女の左目がまた浮き上がって視線をこちらへ投げています。
コントラストの使い方が上手いな~と改めて思いました。


「ヴェールを被ったベルト・モリゾ」
ハトははさんも同じ感想を書かれていましたが、我々もまったく同じく「髑髏・・・?」と一瞬思ってしまった絵。

被ったヴェールのために輪郭が髑髏っぽくなってるうう。
下のレースの模様が髑髏の歯に見えるんですよね。
荒々しく描かれています。

「ばら色のくつ(ベルト・モリゾ)」
全身像ですが、小さすぎて上記の作品と同様、モリゾの顔の表情までははっきりとわかりません。



「横たわるベルト・モリゾの肖像」
これが一番気に入った肖像です。
すみれも好きだけど、本人に一番近いのではなかろうか。


解説パネルに「おとなしい女性だった」という説明があったのですが、そこにちょっと違和感を感じていたので、この絵を見て我が意を得たり、という気持ちになりました

芸術家らしい神経質な感じがするけれど、芯の強さを感じさせる表情。
こっちを強く見据える目など、当時女性画家として成功した彼女の強さをよく表してる気がします。

確かに自分の絵にマネが手を入れるので困る、とぼやいてたらしいので、夫の兄に対して強くは出られなかった部分もあったかもしれませんが、絵を描いてしっかりと自分の世界を持っていた彼女がただ大人しい人間だったとは思えません。

この彼女はかっこいいと思います。
女性はこの絵がスキなんじゃないかな。




↓有名な「バルコニー」でも描かれているモリゾ。
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うおー、書きたい事が多すぎて短くならない。さらにはしょるよ!!

■Ⅲ.マネとパリ生活
途中の廊下にたくさんパリの写真が並んでいたのですが、背の低い人には厳しい場所に展示してあるものも多く、また狭いので観るのが大変でした。

混雑を見越して平日に休みとって行ったんですが、正解です。
土日はこのあたりの展示、かなり観られないのでは・・・。

途中の建築関係のプラン図などが、PCのなかった時代に手書きで異常に精密に描かれていることに非常に感心する我々でした。

何この細かさ!!

挿絵のカラスが結構好き。猫たちもよかった。
ものすごくシンプル。


あと、浮世絵を写したのかと思われるデッサンに、日本の落款が忠実に模写されているのを見て面白かったです。

縦書きの概念がないせいか、横向きになってたけど。

「ビールジョッキを持つ女」
奥の女性がしっかりとカメラ目線です。

「ラテュイユ親父の店」
ラテン系っぽいねちっこい口説きにかかる男と、お堅い女性、後ろにしっかり見守ってる店の男。
ドラマが感じられますね。
この男はふられるのか?それとも上手くいくのか?

なんとなく上手く口説き落とすんじゃないかに5ユーロ。

後ろにいるおっさんの視線を感じるため、こちらがわがぐっとせり出して見えるのも構図がすごいな~と。
ドラマだったらカメラでこっちにピントあわせて、次のシーンにおっさんにズーム、という感じになりそう。
遠近感で臨場感を出してるのがイイ!


今回、マネの絵を見て思ったのは「焦点をあてる」ということの面白さでした。
なんというか、見ていてカメラのズームアップをイメージさせる絵が多かったです。
画家と見る側とが視点を共有しやすいですね。
ただ風景になってなくて、マネの視点にひっぱらる印象です。


長くなったので、美術館の建物やその周辺のレポートは別記事に回します。


もしこの記事が参考になりましたら、よろしければポチっと☆してくださると励みになります↓


<<5月の江ノ島その13 | ホームへ | 本日の学習【漢検1級】>>
コメント
【こんばんは~♪】
しのぶんさん、お邪魔します♪
解説がなくても、見る目があればここまで感じられるんですね!
こまやかな感想を読んで、絵が思い出されるようでした。

>女性はこの絵がスキなんじゃないかな。

私も好きです♪
モリゾの想いを、マネはわかって彼女を描いていたんだなぁと思いました。

美術館の建物やその周辺のレポートも楽しみにしてますね~♪
【2010/09/11 21:40】 | ハトはは #HuBhO90w | [edit]
【ハトははさま】
ハトははさん、こんばんは~。
おそ~いUPの記事ですみません(^^;

> こまやかな感想を読んで、絵が思い出されるようでした。

いささか長くなりすぎて反省ですが、長文にお付き合い下さりありがとうございました。
もっと思い入れのある展覧会の記事だとさらに長くなってUPできないという
このジレンマをなんとかしたいです~。

> 私も好きです♪
> モリゾの想いを、マネはわかって彼女を描いていたんだなぁと思いました。

ハトははさんもお好きなのですね~♪うれしいです!
この彼女の肖像、かっこいいですよね。
大人しいだけには見えませんよね。


> 美術館の建物やその周辺のレポートも楽しみにしてますね~♪

ありがとうございます。
この記事も画像も追加しようと思って時間切れだったので、近いうちに更新しておこうと思いますが
休日も終わりというのに更新できてない・・・。

ちょっと今日はおさぼりモードなので
近日中に!

自分内ではあと漢検記事、漫画レビュー、展覧会一言感想、江ノ島など
が片付いたらアニメ、と一応更新の順番は決めてるのです
油断するとなかなか行き着きませんね~(^^;
ああ・・・今年もあと3か月というのが信じられません。

また暑さがぶり返してきたので、ハトははさんも水分補給などには気をつけて
お過ごしくださいね~。

【2010/09/12 20:07】 | しのぶん #VWFaYlLU | [edit]
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