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「静寂と色彩 : 月光のアンフラマンス」

2009.12.03(01:27)
[12/9にUPしました]

11月に書きかけてうっかり放置。でも、まだ開催期間には間に合うので大丈夫さ!

■静寂と色彩 : 月光のアンフラマンス 川村記念美術館

※~2010年1月11日まで開催中
■概要 ~公式ページより~

本展は、20世紀以降の美術に甚大な影響を与えたフランスの美術家、マルセル・デュシャン(1887~1968)が考案した「アンフラマンス」(Inframince:直訳は「極薄」「超薄」)という造語から発想したものです。
デュシャンはある状態が異なる状態へ移行するときに生まれる微妙な境界域をこう名づけ、そこに芸術の源泉を見出したのではないかと推察されています。

たとえば、デュシャンは人が席を立ったあとに残る温もりをアンフラマンスだとしています。
誰かが「いる」状態から、その痕跡が完全に消えた「不在」の状態へ移行する間には、その人の微かな体温のみが存在する境界域があるからです。
これにならえば、夜が明けてなお早朝の空に消え残る月もまた、アンフラマンスと言えるでしょう。

 本展では、月光(≒アンフラマンス)に類縁する精神性を感じさせる中世から現代までの美術作品を二部構成でご紹介します。

第一部は中世以降の仏画、円山応挙などの日本美術、あるいはターナーらによるイギリスの風景画の中に、それぞれの時代の自然観にもとづいた崇高な美と精神的な次元への移行を探ります。

第二部では、自然学的とも言うべき独自の方法論によって創造され、深い精神性を見せる現代美術の作品の魅力に迫ります。

時代と文化の異なる作品それぞれの色彩が静かに響き合う展示空間で、未来の芸術の行方に想いをはせていただければ幸いです。





■展示期間が限定されている作品

管理人は以下の作品を見ることができました。

筆者不詳《当麻曼荼羅図(たいままんだらず)》
当麻曼荼羅って何ぞや?というところ簡単に説明すると、奈良の当麻寺に伝わる浄土曼荼羅(浄土変相図)のこと。

密教の胎蔵界曼荼羅・金剛界曼荼羅とは違うものです。

観無量寿経(観経)にある、阿闍世王の父王幽閉の物語に基づいた十三観想を表すコマ絵が周囲に、中央には阿弥陀浄土図が描かれています。

しかし、保存のためにものすごく薄暗い中で見て、しかも単眼鏡を持っていなかったため、コマ絵部分はほとんど確認できませんでした。中央下に、文章が書かれていますが、全く読めず気になりました(^^;

円山応挙《秋月雪峡図》
応挙の作品は、ものすごく遠近感を意識しているなあと感じます。

三井記念美術館の国宝「雪松図屏風」にも顕著ですが、こちらへと枝がせり出してくるところなど、陰影を工夫して臨場感あふれる効果を出しているのがわかります。

《秋月雪峡図》も、屏風という立体の土台をフルに生かした日本美術の面白さを感じました。

というのも、屏風がこちら側へ折れてせり出している部分には、同様に近い岩や木を描きこんでいて、本当にこちらへぐっと近いように見せる工夫がされているからです。

この効果は、図録や、平らにしてしまった状態ではわからないんですよね。

奥へとひっこむ部分には、やはり遠くへと伸びている岩や、風景を描いています。
屏風のダイナミズムを味わえる作品です。


川瀬巴水の東京の風景(夜景)を描いた版画作品は残念ながら見られなかったのですが、近代美術館で何度か見ているのでよしとします。

筆者不詳《十一面観音菩薩図》は観られず。


■美術館の外
増田洋美 《 PLAY THE GLASS 》 という作品が、森や芝生など、敷地に点在しています。

歪んだヴェネチアン・ガラスの色とりどりのオブジェが木の蔭などにごろごろと転がっています。
この作品観たことある!と思ったら、やはり、2006年に東京フォーラムでやっていた『HARMONIA[ハルモニア]'06-'07 TIF光と音のハーモニー 光のシンフォニー ライティング・オブジェ』で観た作品でした。
関連過去記事でも気になってたことを書いてるだけあって、すぐ同じ作者だ!とわかりました。

見た感じでは、軽そうにみえて、風で転がっていってしまうんじゃないかと思えるオブジェなのですが、実際はヴェネチアン・ガラスで見た目よりもずっと重いらしいです。
斜面においてあったりしたのですが、ちょっと安心した!

しかし、今回のような散らばり具合、一個くらい誰かこっそり持って行ってもわからないんじゃ?とか、うっかり撤収し忘れるのがあるんじゃ?とか思っちゃいました(^^)



■第1部
頭の部分がずんぐりむっくりしていて、ただの仏像にしてはなんだか不思議な存在感があるなあと思ったら、昔のものではなく、近代彫刻家・橋本平八の作品でした。

なるほど。なんだか納得しました。
日本の土着の雰囲気が残っていながら、どこか新しい感じがするので。
《馬》は、顔だと思っていた部分がよーくみたら違ってました。前髪というか、鬣部分が最初目かと思った(^^;


ターナーや、コンスタブルの銅版画もありました。

マルセル・デュシャン・ノートは、正直なんだかなあという感じ(^^;
いや、今回の展覧会のテーマでもあるわけですが、なんかよくわかんない(ところどころ下ネタっぽい感じ)寝言を書き付けた、みたいな感じに見えてしまう。あんまりデュシャンに興味がないもんで、すんません。


■第2部

断然面白いのが現代の作家を中心に展開している第2部。

印象的な作品が多かったです。

面白かったのは、映像を使った(残念ながら音のパフォーマンスは見られなかった)
小野田賢三の作品

光の三原色を使って、壁面に映し出された影がカラフルに変化するので、観る側は面白くて手を振ったり、しばらくうろうろしてしまいします。

吹き抜けの階段からも別の、白黒の図形がどんどん変化してゆくという作品が投影されていて、やっぱり理屈ぬきに「面白~い」と観てしまう感じです。

もともとNTT出身のコンピュータ技術者で、40歳から映像作家になったというユニークな経歴にもちょっと憧れを感じマス。

黒田寛の青い線がキャンバスを横切る作品群は、リズムを感じさせます。

ホセ・マリア・シシリアの、なにかものすごくまがまがしいような(友人はベルセルクの「触」みたい、と感想をもらしていた)、豹のような鼈甲のような班に覆われた暗褐色~紫の作品は、なんだかよくわからない迫力が。

独特の質感に、どうやって描いてるのか不思議に思ってみたら、なんとと蜜蝋を使っているのだそうな。動物の肌のような生々しさがあります。

目玉とも言える、エンマ・クンツの幾何学的な絵画作品群

彼女はヒーラーで、病気治癒の礼にもらった方眼紙に、下書きなしにダウジングで細かい模様を描いたという、不思議すぎる背景をもつ作品にびっくりです。
作品そのものよりもエピソードが面白いというか。

緻密な書き込みは、調和した世界の秘密を描いたものだといいます。

その中でも、時計の針のようなデザインの 《 Work No.023 》 が美しいと思いました。

パッチワークのようなイメージのカラフルな作品が多いのですが、これは突出して緊張感があるエッジの効いた感じの作品でした。

渡辺 えつこのひたすらバスルームの鏡を描いたシリーズもなんだか不思議で面白かった。
しかし、なぜコジマ電気?!と思ったら 《 sanset 》 という作品だったのね。

キャンバスがオーバル型の伴 美里は、発色が独特な風景画や、日常のモノを描いた単色の版画シリーズなど独特の世界。

個人的に非常に好きなのは小池 隆英の明るくて透明感の漂うアクリル水彩の抽象画。

奥へと無限の広がりを感じさせるスケール感が、静かな世界を感じさせてくれて、観ているうちに静かな気持ちになってゆきます。
深くリラックスするような、ちょっと瞑想に入ってしまいそうな感覚。
どことなく山水画を思わせるというか。

絵、特に抽象画を見る場合、こういう感覚になれるような作品が好きです。
別世界に連れて行ってもらえるので嬉しい。

栗田 宏一の天然の土をシャーレに入れて並べた作品、ただ土なのですが、それ自体が発する暖色系の色が好き。

中西 夏之の独特のグリーンが印象的。
ステンシル・ドローイングは、どこからどこまでが作品なのか謎だ・・・(^^;

キム・テクサンの中間色の美しさがすばらしい。
ポスターや図録も頑張ってはいるんだけど、やっぱり実物の作品のすごさにため息。

上記の小池作品もそうですが、微妙な中間色が美しい作品は、現物を見るべきだとしみじみと思う。印刷では再現しきれない難しさがあるので。

吉川 静子のモンドリアンちっくなカラフルな作品、どことなく絣など、和の趣を感じるのは私だけだろうか?

リチャード・タトル、小っちゃ!!

渡邉 修、、小っちゃ!!その2!+からくりは結構好きさ。



■常設展:印象派とエコール・ド・パリ

レンブラントの自画像を、多分日本で一番静かに見られる美術館ではなかろうか。

かなり近代絵画のいいものをそろえてますよね。

ブランクーシ(好き)の彫刻もあります。

フジタとか、シャガールとか、パリーな作品も多いですよ。

印象派も多く、私の好きなピサロもあるのです。


■常設展:抽象主義とダダ、シュルレアリズム

エルンストの扉をキャンバスにした作品とか、結構インパクトの強いものが多いです。

マン・レイ の写真ではなくて立体作品(つーか、なんというか)《赤いアイロン》などがあるのも面白いです。ビンの作品もなんか好き。

マグリットってなんとなく気が合いそうな気がします。アルプの小品もあります。

■コーネル
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2 写真集じゃないのでご注意を!
4 おしゃれですが・・・
5 コーネルが集めた世界のかけら。
4 技術主義、文脈主義から遠く離れた偶然の詩的世界
4 川村記念美術館の実物もぜひ


コーネルの小さな世界、上手くいえないのですが、遠い昔のことを思い出すような、ノスタルジーを感じます。

立体の箱の作品に比べると、コラージュはなんかアバンギャルドというか、また作風が違ってる気がします。

セバスティアヌスとか、タイトル観ないと足くらいしか出てないんでよくわからないYO!
昔の60~70年代の化粧の女性の写真とかが出てて、俗っぽさと聖なるものをつぎはぎしてるものが多い。


■ロスコ・ルーム
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以前あった場所から変わって、改装したロスコ・ルームは、わざとなんでしょうけども、ものっそ居心地悪!!

以前よりも、天井が低く、床も暗い色で、変形したカタチの部屋なので、上から横から下からと圧迫感がひどくて、目がまわって鑑賞どころではない感じ。

ロスコの重量ある絵画がどうだあ!と迫ってくる感じですが、正直、以前のロスコルームの方がよかったな・・・。
落ち着いてじっくりとロスコの世界に浸れる感じだったし。

今の部屋は、いると苦しくなって、つい「ロスコって自殺したんだったっけ」とか余計なことを考えて鑑賞モードではなくなってしまうのでありました。

改善もとむ!


■ニューマン・ルーム

ロスコ・ルームで眩暈を覚えた鑑賞者が階段をあがると、明るい空間にどーんと巨大なバーネット・ニューマンの《アンナの光》の赤い画面が目に入ってきます。

非常に平らに塗っていて、ちょこっとだけ微妙に端が白を入れてある作品です。

アクオスかなんかのCMになりそうなシンプルかつ明るい広々とした空間。

しばし、解放感からほっとしてじっと見てしまう。

この作りって、川村美術館はロスコを虐げてニューマンをエコヒイキしてるんじゃないかと思うくらい、すごい空間の差があるんですがwww

■大戦後のアメリカ美術
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たくさん巨大な作品があるのですが、やはり印象的なのがフランク・ステラの作品群。

美術館の建物の外にもありますが、なんか、ハウルの動く城ちっくな迫力のある金属オブジェなんですよね。


ただし、観ていて面白いのが、その作品の変化です。

始めは本当にシンプルな抽象絵画だったので(若くして売れっ子になった)すが、だんだんと画面からはみ出し、キャンバスを変形させ、そこから立体が飛び出し、気がつくと巨大なオブジェになっていったという。

しかも、だんだんとディティールは具象っぽくなってゆくんですよ。
タイトルを観て、作品を見て、「あ、なるほどー」とわかるような感じになってゆくという。

フツウ逆だろうwwwwとかつっこみを入れたくなりました。

ただし、どちらの作品も力強くてインパクト強いのは確かですね。


他にも色々あったのですが、時間切れ。


■川村美術館

駅からはシャトルバスが出てます。
佐倉はびっくりするくらい駅前に店がないので、ごはんは美術館内のレストランで大人しく取るとよいとおもいますよ。

綺麗な庭を眺めて、こじゃれたメニューもあるのでデート向きです。

館内で、抹茶を頂くこともできます。

天気がよければ、広大な敷地を散歩して四季折々の花を楽しむこともできます。
遠いのですが、好きな美術館なのです。


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