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「副王家の一族」映画感想

2009.11.27(23:45)
[12/1に書きました]
このところ、睡眠をよく取ることにしたら風邪引きかけてもすぐに治って快適です。

この数年の睡眠時間2~4時間という異常な事態が、かなり身体に負担をかけていたことが改めてわかりました。
いや、わかってたけれども!わかっていたけれどもね!!

でも、うわーよく続いてたよな・・・とちょっとゾッとしました。

カラダ優先にしたら、とたんにブログやらオタク活動やら勉強やらがペースダウンですわ。
でも心なしかストレスも減ってきて浪費も減ってきていますわ。


映画くらいは娯楽なんで見に行くようにしています。
うかうかしてると見逃してしまう&最近DVDはなかなか観ないことがわかったので、意識的に映画館に足を運ぶようにしています。

きちんと集中して見られるのってやはり映画館ですしね。ただし、周囲に変な人がいないことと、トイレ問題は重要デス。

今回はどちらも問題なく快適に鑑賞できました。

以上、長い前置き終了。

以下、ネタバレ含む感想。

■「副王家の一族」 

⇒公式サイト



イタリア映画祭2008では 「副王家の血筋」というタイトルで、今回は「副王家の一族」で公開していました。

原作はフェデリコ・デ・ロベルト(1861-1927)の「副王たち」。 イタリア統一という激動の時代を生きる、シチリア名門貴族・ウザク家の人々を描いた映画です。

ウザク家に君臨する傲慢で支配的な父ジャコモと、反発する主人公のコンサルヴォの対立を軸に、さまざまな人間が出てきます。

土着のキリスト教世界に生きる因習と、近代化・民主化の波との狭間でゆれるシチリアの人々。

父をはじめとする貴族は遺産争いなど自分たちの利権を争い、嫡男ではない貴族達が入れられる修道院は腐敗し俗化しています。
弱く踏みにじられる人間と、ほしいままに生きることのできる権力者の明暗がくっきり。

一人、堕落した修道院にあって聖人として存在するカルメロ修道士の存在が、一服の清涼剤のようです。


父に反発し、放蕩するコンサルヴォに「あなたはいい人間だ。どうか、そのままで」とまっすぐな優しい目で話すカルメロ。
堕落した修道院の象徴そのものだったブラスコ師は、欲剥き出しで待つ一族の裏をかくように、ただ一人死の床で自分を案じる異母弟カリメロに遺産を託す。

カルメロ以外の登場人物は基本的に、なんかどいつもこいつも食えない、というかイラっとさせられる皆さんなんですわこれが。


この映画を観た感想は、まず「ガッツが足りねえよ主人公!つか皆!」ですね。

なんだか時代の波やらなにやらに流されまくる皆さん。

一代叙事詩という感じで、一族の歴史をこう、淡々と描いているというものなので、
「ここでこうなるんじゃ?!」「もしかしてこれは伏線でドラマチックな展開が?!」みたいに思わせておいて、そのままスルー・・・。

とはいえ、つまらないわけではないのですよ。

重厚な雰囲気、「山猫」のような貴族の世界、それぞれ描かれる心理描写も見ものです。
山猫 イタリア語・完全復元版 [DVD]
紀伊國屋書店 (2005-06-25)
売り上げランキング: 4978
おすすめ度の平均: 4.5
5 いかにして美術史家になるか?
4 英語版、162分劇場公開版のレビューですが・・
5 貴族は死なずただ立ち去るのみ
5 ヴィスコンティの最高峰
4 以前 NHK で見て・・・


しかし、どうにもこうにも結局お貴族さまの主人公たちは、あんまり思い切った行動には出ませんよ、と。


例1:町の娘を口説いて強引に「もし僕が求婚したら?」「僕は父とは違う」とか適当なことを言いつつどう見てもレイープですありがとうございました。な行為に。

⇒娘の兄弟の報復行為で主人公、命を落としかける

⇒さらに報復しようとするお貴族仲間や執事を止める主人公、一応GJ

⇒しかし、そのあとは、そのまま求婚云々はなかったことのようにスルー

⇒ここで、本気でケコーンするくらいの思い切った行動に出たら神だったのに、そのまま問題もみ消しのあと遊学でランナウェイ♪

⇒娘さん、完全にやられ損。主人公口先だけで結局お貴族のヘタレ。


コンサルヴォがいつも手袋してる=貴族、という娘の指摘があったあと、教会で彼女を見かけてベンチに手袋を置いて去るシーンがあっただけに、「俺は貴族の身分を捨てるYO!」的な展開になるかと思いきや、そのまんまトンズラしたんでがっかりした!!



例2:愛し合っている主人公の妹テレーザと従兄弟であり友人でもあるジョバンニーノ。しかし彼は嫡男ではないため、財産を重視する周囲によってテレーザはブサ男くんの長男と結婚させられてしまうことに。

⇒テレーザ、一度は父に反発するも結局泣きながら承諾

⇒ジョバンニーノが連れて逃げればいいのに、そのガッツなし

⇒結婚披露宴の最中に隣の部屋でジョバンニーノ拳銃自殺

⇒死ぬくらいなら行動すりゃいいじゃねえか!とイラっとする管理人

⇒泣きながらもそのままケコーンするテレーザ

⇒お前もいやなら逃げろよ、とさらにイラッとする管理人



とか、まあ色々「結局おまいら行動力0なのな!」なエピソードが多かったことですよ。

どうでもいいけど、死産した子供をアルコール漬けにして寝室の箪笥においておく、というイタリア人の感覚がよくわかりません(--)。

聖人のミイラとかフツウに眺めるようなお国柄のせいか。
風土の違いを感じますた。

出産のシーンと、後半の父親ジャコモの腫れ物が出てくるシーンが怖い。

ジャコモの憎しみを教えてくれた母への複雑な思いが痛々しい。
やはり虐待はいけないネ!

ジャコモが亡くなり、コンサルヴォはウザク家を引き継いで、権力を持つことを志向するようになります。

彼は民主化と封建との両方を上手くとりこんで、ゆるぎない地位へとのぼりつめてゆく、ある種父以上に狡猾な政治家になってゆくのです。

幼い頃からコンサルヴォを親のようにさりげなく守ってきてくれた執事がいるのですが、彼は、当選を果たして君臨への道を歩みだした主人公から彼が背を向けて去ってゆくというシーンがあります。

ただ単に老いたからでもあるかもしれませんが、その立ち去る姿は、すでに誰の庇護ももはや必要ではなくなった権力者となった主人公の立場を示唆しているように思いました。
この執事も、優しくて善良な人でよかったです。

貴族の生き方について、ある意味よくわかる映画かなと感じました。

権力や財産については貪欲でそのためには行動力を発揮するが、それ以外は行動力0長いものには巻かれちゃえ★という印象ですな。

あと、関係ないけど、「タンクレディ」という男子名を聞くたびに、どうしてもボンバーな巨乳女性が頭に浮かんでしまうのは私だけですか。タン・クレディと考えて慌ててそのイメージをけそうとするんですが、どうしても浮かんでしまう。



描かれる世界が華麗なので、それだけでも見る価値アリですし、当時の政治情勢を貴族側はどう見ていたか、どう対処していたかなどについて原作者のシニカルな視点が理解できると思います。


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