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映画感想 『ココ・シャネル』

2009.08.27(00:37)
『ココ・シャネル』
公式サイト

Bunkamura ル・シネマで観てきました。


■映画館の混雑について

朝一で行ったらばビックリ!!

前売り券を持っていても受付は必要なのですが、この受付の列が結構な長さに!!
隣で上映している『クララ・シューマン 愛の協奏曲』の混雑状況はすごいと知ってたのですが、見る間に初回は満席に。

『ココ・シャネル』はやや余裕があるものの、それでも平日の初回とは思えないくらい、どんどん埋まってゆき、こちらもやがて満席に。


さすが夏休み。

でもどっちかというと、大学生とかではなく、中高年女性が多かったように見えましたが。(私もかww)

初回に行けば間に合うかも?『クララ・シューマン』⇒『ココ・シャネル』と続けて観ようっと!と思っていたのですが、甘かったです。

みんなも気をつけろ!!


※ちなみに上映時間の長さの関係上、逆は間を1回分空けないと無理で、その日は夕方用事があったので断念


それにしても、そんなにクララの不倫が見たいのか?!(笑)


こちらはパンフレットと、前売り券購入の際ついてたストラップです。
どこに使おうか思案中・・・。
ちなみにパンフにはピーコや、中村うさぎ(!)などが寄稿しています。




大体渋谷や銀座の単館系で映画を観ることが多いのですが、特にBunkamura ル・シネマで観る機会が多いのは、女性を主人公にしていて、音楽・映像が美しい作品が多いからだと思います。

『クララ・シューマン』もそうですし、『ある公爵夫人の生涯』(⇒レビューあり)もそうですが、時代物で、服装や舞台が華やかであることもポイントですね。

観て、聞いて楽しめる、華麗な雰囲気がある、などというのは、ある種オペラと同じく美しいものを観て豪華な雰囲気を味わう、というニーズにあっていると思います。

わざわざお金と時間をかけるなら、どうせなら荒んだ映像よりも背景だけでも美しいストーリーを観たいですもの。

そうでない映画の場合、マイケル・ムーアとかなら喜んで観るけど、『SAW』とか絶対観ないYO!(怖いし!!)

なので、大体実際に行った映画は結局DVD買ってることも多いのです。
(映像美を何度も楽しみたいということで。でもやはり大画面がいい!)

■でもって、感想・・・というか注意事項連絡

とりあえず、映画の前に水分はとらないほうがいい。<おい

というくらい、長い映画です。面白いんですが!
クララ・シューマンよりも長いです。

おそらくは同じように膀胱の限界を感じた人が、ちらほら途中で断念して席を立ってました(ル・シネマは上映中は入場不可なので、それ以降見るのを泣く泣くあきらめたということに・・・)。

終了40分前くらいから私もかなり厳しくて、薄闇の中時計をなんども確認してしまいました。

無駄な油汗をかきました。

オペラでもそうですが、西洋人と違って身体が小さい(そして膀胱も小さい)日本人は、休憩時間に洒落た感じでうっかりカクテルとか飲むと大変なことになるので注意だ!!

もったいないけど残しておくくらいで正解。<飲まないという選択肢は悲しすぎる・・・
ってどうでもいい感想はこのへんにしておいて。(でも結構切実なのでホント皆さん気をつけてくださいね)

暑いけれども、水分は控えめに!


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■本当の感想(ネタバレあり)

映画そのものはシャーリー・マクレーン演じる老齢のシャネルが、久々のコレクションを発表するところから。

不機嫌そうなくわえタバコのココ・シャネル。

マクレーンのアップは、ちりめんのような皺が刻まれた皮膚と、意志の強そうな顔立ちを印象づけるメイキャップの対比に目がいきます。

ちゃんと把握してなかったので、この時点で
「この状態で若い時代を演じるとしたらものすごい特殊技術が必要だよなあ・・・」
とうっすら心配になったのですが、その後若い時代は別の女優(バルボラ・ボブローヴァ・・・バ行が多い名前だなあ・・・)が演じることがわかったのでした。

そりゃそうだわ。

最初は子供時代からだったので、オトナになったココの顔がアップになるまでは、もしかしたら特殊メイクかも・・・とか思いながら観てました。<ほら、管理人は顔の区別つかないから

久しぶりのコレクションは、なんの進歩もなく、見るべきものがない、ということで惨憺たる結果に。

観てるこっちは、オーソドックスなシャネルスーツが楽しめたのですが。

客がざわざわして席を立って帰ってしまったりするのを見て、
はじめは「ナゼに?」と思ったのですが、新作を期待してた客が不満を表したということが徐々にわかるような作りになっています。

失望は幼い頃からなんども味わっている、とココは語りはじめ、少女時代からの回想がスタート。

母の死後、父親はガブリエル(ココ)と妹を修道院に預けて去ります。

修道院で暮らすことになる従順な妹とは逆に、パリに出てお針子として生きて行くことになる反骨精神旺盛なガブリエル。

最初は帽子作りからだったことや、ジャージ素材のスーツを作ったいきさつ、当時のファッション界の重鎮などがわかってきて楽しいです。

特に、怪しいターバンを巻いた東洋趣味の売れっ子デザイナー・ポワレがイヤミなおっさんとして登場してきておかしかった。

でも本来ならポワレもコルセットから女性を解放したということでは、かなり先進的な人だったはずなんですよね。(⇒「ポワレとフォルチュニイ」の展覧会感想はこちら

金持ち貴族を相手に、豪華な素材やドレス丈を維持する保守的なデザイナーとして悪役っぽい位置で出てきます。


パトロンたちのうち、はじめてのパトロンとなり城(!)で共に暮らしたエチエンヌ、次にビジネスパートナーともなったイギリス貴族のボーイの二人に焦点をあてた物語が展開されます。

特に、ユダヤ人を母に持ち、孤独なボーイについては、
映画では老齢のココに「本当に愛したのは彼一人」とまで言わせています。


今回の映画予告で、『シャネルとストラヴィンスキー』という映画を紹介していたのですが、この作品を真っ向から否定するような発言になってますが、いいのか?!(笑)
恋愛を否定されたストラヴィンスキーかわいそすwww。


とまあ、これは冗談ですが、数多くある恋愛遍歴はさっと省き、
シャネルをシャネルたらしめるのに大きく影響した二人の男に絞った本作品は、ココ・シャネルが自立してゆく様子を的確に表現できていると感じました。

若き日のココの、くしゃくしゃなくせ毛が、なんともキュート。

そして、当時の常識を覆してゆく「小娘」なココのはねっかえりなところがとても魅力的です。

お城で暮らすのも素敵・・・ととりあえず乙女な感想を述べてみた。



同時に思うのは、当時のどうしようもない時代の制約です。

いくら才能に恵まれようが、魅力的であろうが、仕事で成功しようが、「生まれ」という本人の努力ではどうしようもないことで、全てストップしてしまう。

とりわけ貴族社会においては、それ以外は何も優先されないというシビアな事実。

このやりきれなさに、観ている側もココの悔しさを同じように感じとってしまいます。

そして女が結局は飾り物のような従属物でしかないということを思い知らされるたびに、ココは自立についてより深く考えることになるのです。

このあたりは、現代においても
「女に生まれて超ラッキー☆っていうかあ、女の方が楽でハッピーじゃね?かわいいもの着られるし♪」としか思ったことのない幸運なタイプ以外の女性(実際に意外といるのを知ってびっくりした)にとっては、ある程度普遍的なテーマなのではないでしょうか。

あれだ、公爵夫人の映画にしても、ファッションなどの華やかさと対照的に、自由のない生き方を強いられる&自由を求めたときの代償の大きさというのがアチコチに顔をだしてた感じですが、
それを見た日には、「それに比べたら現代はまだがんばればなんとかなるじゃまいか」という気持ちになるというか。

女性監督が多いのも、実は現代女性への密かなエールがこめられてるからじゃないのかなと思ったり。

実際のシャネルの年譜を見ると、ボーイの死から、小さな黒いドレスの誕生まではかなり間があるので、このあたりはかなり脚色などがあるのだとは思いますが、それでもストーリーとしてこのボーイとココの関係をズームアップしたのはよかったです。

最初の恋人エチエンヌが、端正な髭をたくわえたいかにも貴族風な男性だったのに対し、
ボーイは、ユダヤ系が入っているということでそういう感じの顔立ちの俳優を起用してます。野性的な魅力です。

エチエンヌとボーイとココのタンゴのシーンはなかなか官能的。

ボーイのあの死に方は、ココを裏切って結婚したくせにクリスマスを一緒に過ごしたいと電話をかけてよこした不実な男への天罰にしか見えなかったのは、ここだけの秘密。
(ひでえなボーイ!どっちにも失礼だよ)


回想が終わり、
前回の失敗で発表を中止するように反対されながらも、強硬にコレクションの発表をすすめるシャネルが登場。

姪っ子のひどいドレスをびりっと破いてカーテンをまきつけ、美しい姿に変身させる彼女はかっこいい。

貴族と結婚したお針子仲間のアドリエンヌはずっと変わらぬ友情で傍にいるのもいい。

そしてコレクション発表日。




冒頭を髣髴とさせるショーの始まり。


しかしラストでは、うってかわって見事なコレクションに拍手が沸き起こります。


次々に現れるシャネルのファッション。(このへんかなり身体が限界だったので純粋に楽しめなかったのが残念無念・・・)

キュートなおぼこ娘のガブリエルは、堂々たる女王のココ・シャネルになり、彼女のデザインで世界をひれふさせるまでになった。
でも、その胸にはいつまでも一緒に「シャネル」をつくりあげた真実の恋人・ボーイの思い出があった。

この自立+純粋な恋愛の融合は、女性の理想のひとつではなかろうか。

多分この映画は男性が観るよりも女性が見るほうがより面白いと思います(ファッションについて興味があるかどうかというのも大きいですが)。

エチエンヌとの恋のライバルとして登場したエミリエンヌは、ロセッティの絵に出てきそうな雰囲気。

少女時代のファッションは本当に昔のスタイルですが、それが後半になるとまるっきり違うモードになるあたりも面白いです。





前回のコレクションの失敗の後、「香水だけが頼りだ」とまで言われたくらい有名だったシャネルの香水、シャネル№5のぞんざいな(笑)命名シーンも観られますよ。

ファッションを楽しみたい方や、強く生きないと!でもロマンも大事大事☆と思っている方にはおすすめなのです。

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5 心にきらきら光が残る本

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コメント
【観たいわ~♪】
しのぶんさん、こんばんは~♪
ガンダムは見に行っても、素敵映画や美術館には二の足を踏んでしまう私☆

シャネルの生い立ちの本は、ちょこちょこ読んでいると思うのですが、
妹がいたって知らなかったか忘れていたか・・
強い女性ですよね。
なのに、
男性に媚びないエレガントさのある服を作り出すセンス。
凄いなぁ。

いつか地上波で放送してくれないかしらん☆
【2009/08/30 21:30】 | ハトはは #HuBhO90w | [edit]
【ハトははさま】
ハトははさん、こんばんは~♪

> ガンダムは見に行っても、素敵映画や美術館には二の足を踏んでしまう私☆

ガンダム、やっとギリギリですが観にいけましたよ~。
映画や美術館はモノによっては人口密度がガンダムよりもひどい場合もあるので(あとマナーが悪いとか)、ガンダムの人ごみの方がわりと楽かも?と今回思いましたよ。

映画や美術館は集中力が必要なので、疲れちゃうときもありますよね。
気楽にわいわい言いながら観られるガンダムはレジャーにうってつけ、という感じでした!

> シャネルの生い立ちの本は、ちょこちょこ読んでいると思うのですが、
> 妹がいたって知らなかったか忘れていたか・・

修道院にあずけられたようです。
今回の映画は一番描きたいところだけ抽出してあるので、あまり大人になってからは手紙を書くくらいの描写があるだけで、その後の妹の消息については詳しくは出てきませんでした。

> 強い女性ですよね。

かわいらしい女性でありながら、目を見張る強さがあるという女性に描かれていました。
そのプライドの高さが彼女の不幸も幸福も作っているというのがわかるようなつくりです。
この「強さ」については、多くの女性にとって共感あるいは憧憬を覚えさせるのではないかと思います。

> 男性に媚びないエレガントさのある服を作り出すセンス。
> 凄いなぁ。

非常に実際的というか、用の美、というものがあったところが、「地に足がついてるエレガンス」という感じで好きですね。

> いつか地上波で放送してくれないかしらん☆

DVDになるのは結構早いので、CSとかでは結構流れそうですよね。
といいつつ、アナログに地上放送しか観られないワタクシですよ(^^;)
たまにCSを実家で見ると、あれもコレも自由自在に観られるなんて・・・!と羨ましいのですが、TVの前から動けなくなりそうなので、老後の楽しみにとっておきます・・・。

【2009/08/30 23:53】 | しのぶん #VWFaYlLU | [edit]
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